『競争と共創』


器が大きい人は、あるものを手放しています。
それは、自分に対する直接的なご褒美を。

自分がやった!自分だからできた!
それを誰かから褒められた!…というのは直接的なご褒美。

それに対して…

自分の部下たちができた!彼らがとてつもなく大きなことを成し遂げた!
そして、彼らが世の中から褒められている!
それが自分の喜びでもある…という間接的なご褒美。

人の上に立つ人は、前者から後者へと
視点がシフトしていないといけません。
いつまでも自分が、自分が、とスポットライトがあたる場所を探して
歩いて回るのはいただけません。

もちろん、それを手放すときに、恐怖を感じるでしょう。
それは、なじみのある、そして確実に手に入れられたものを手放す恐れ。そして、これから新たな喜びは、本当に手に入るのかをいう不安と、どういったものが手にはいあるのかが、わからないことによる不安。

そして、初めて部下が成功したときの、なんともいえぬざわつくこころ。いわゆる嫉妬心。この揺らぎを感じながらも、部下たちに任せて、成功させることによって新しいご褒美を手にしていくのです。

器の大きい人たちとお話をすると、異口同音。
だいたいこのような趣旨のことを口にします。

「確かに、自分もプレイヤーからマネジメントになる際に、
    戸惑いましたよ。
 自分のほうができるだろう。誰よりも早く、誰よりも正確に。笑

 でも、だんだんと、自分が想像もしなかったものを
 部下たちが仕上げていく事実に、
 初めは「うそだ、それは、偶然だ!」と
    軽く嫉妬していたときもあります。

 しかし、なんとも、それは愚かなことで。
 自分の仕事は、部下と競争するのではなく、
 部下たちを優秀な選手にし、そして、
    優秀なタイムや成績を出すことが自分の役目なんだ!
 と思い始めたとき、本当に彼らの優秀な成果を
   心の底から喜べる自分がいました。

 部下と競争してどうする?共創するんだよ!!
 と言い聞かせていましたが、最近では、
    もうそんな呪文など使ってませんし、
 もう忘れてしまいましたよ。

 だって、自分が想定していたものを越えたものを
    だしてきちゃうんですから、
 この感覚を一度味わうと、もう戻れないですよね。
    まさに醍醐味です。笑」

目を細めながらお話される彼らの笑顔が最高です。笑

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