『志事・仕事・私事』

 

もったいない。

 

ベンチャーで立ち上がって、飛

ぶ鳥落とす勢いで成長しはじめたはいいけど、

 

途中でなにかが狂い始め、

会社がガタガタになっていく…

 

そんな企業をこれまで何回も、何社もみてきました。

 

 

 

それは、大抵、経営者も、社員も、「私事」をしてしまっているから。

 

 

「しごと」には、「志事」「仕事」「私事」があります。

どういうスタンスで「しごと」をしているのか。

そのことで、未来は大きくかわってきます。

 

きっと、冒頭であげたベンチャーも

会社を立ち上げたときは、「志事」だったでしょう。

 

しかし、お客様がついて、軌道に乗って、

いつしか、お客様がいて当然のようになり、

そうなったとき人は変わります。

いや変わってしまいます。

 

 

「お客様」と呼んでいたのに、

「顧客」になり、いつの日か、「案件」になっていく…。

 

 

お客様が一人もいなかった時期の社員は、

四六時中、お客様の気持ちを感じようとしていたはず。

 

しかし、案件に追われるくらい繁忙になってきたときに入社した社員は、

まずはその案件をこなして、こなして、こなして…。

お客様の気持ちを感じる暇もありません。

 

経営陣も、「志」を語るよりも、

数字を語ることが多くなってくる時期です。

 

お客さまにサプライズや感動を!といった発言は、

子供じみていると否定され、

どうすれば効率化できるか、どうすれば儲けられるのか…

そんなことを語る人が、なにかと偉そうに会議で評論家気どり。

 

いやいや、別に、効率化が悪いわけではありません…。笑

もちろん、儲ける事も悪くありません。

 

でも、考える視点が、すべて「自社都合」で

「お客さま不在」になってくる瞬間があるのです。

そう、値段の付け方もね…。

 

こうなると、すでに会社をあげて「私事」。

世の中の意見もきかずに、俺様なイケてないナルシスト。

かなり痛い存在です…。

 

「志事」をしていたときのお客様も、なんとなくそれは感じて去っていく。

すると、彼らは、決まってこういうことをいう。

 

「顧客を選んでいかないとねっ!」って。

 

おいおい、ちがう、ちがう…、

君たちが、世の中から切り捨てられているんだよ…。

 

と、前はお客様も耳の痛いことを言ってくれたと思うけど、

いまは、言っても無駄だしね、といって、なにも言わずに静かに去っていく。

 

こうして、「志」は、いとも簡単に色あせて、

仕事に、私事に、重力に引っ張られて、引きづり降ろされる。

 

そして、なんのために、この世に産まれた集団だったのか。

その「存在意義を忘れてしまった会社」として、静かに滅びていくのです。

 

実に、もったいない。

本当に、もったいない。

 

あなたの会社は大丈夫ですか?

こうしたシグナルは、意外とあなたのところに届かないものかもしれません。

気をつけないと、静かに…終わってしまいますよ。

 

 

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