貢献したくなる職場。
…それは、
充分に与えられて、
充分に守られて、
充分に認められている関係の中に存在します。
いつも奪われて、
いつも脅かされて、
いつもダメだしを喰らっている関係の中に、
「いつか見ていろ…この野郎」という復讐心はあれど、
無償の貢献などありえません。
ある会社では、こんなことがありました。
中途入社してくるスタッフに対して、その会社の社長は、
「前の人脈やネットワーク、すべてをフル活用して、営業に邁進してください」と。
しかし、その社員が辞めるときには、手のひら返すように、
「ここで得た、人脈やネットワークは、全てここに置いていけ!」
「そもそも、この会社にいたことも他言は無用!」
他人のものは自分のもの。
自分のものも自分のもの。……まるでジャイアンです。笑
入るときは寵愛され、出ていくときは身ぐるみはがされて
外に放り出されるような…酷い光景です。
退職する社員がいるたびにそんな光景が何回も見せられると、社員は感じます。
「あ・・・・自分の時も、そうなるのだな・・・・」と。まるで脅しです。
そうした会社では、何が起きるのか・・・
それは、自分のもっているものを出したがらなくなるのです。
皆が隠したがる。
ですから、ノウハウ、ナレッジ、アイディアなどもシェアされなくなるのです。
誰も、誰かのための貢献などはしなくなるものです。
だってそうですよね…。
結局、自分の出したものは、奪われるのですから。
さきほどの社長がこういいました。
「なんで、うちの社員は自分のもっている人脈や情報をださないんだ。
もっと、この場に提供しなさい!貢献しなさい!…といっているのに、ったく!」
なかなか残念なお知らせですが、はっきりいいますと、
「それはあなたが引き起こした結果です」
きっと、そうして、
この社長も社員からなにかを奪われていくんですよね。
そういう意味ではお互い様です。
あなたの組織では、
社員ひとりひとりの貢献に満ち溢れていますか?
引き出していきましょう!
今日もきっと・・・I・W・D!