2014年

7月

29日

『人を動かすプロ中のプロが意識していること』


十数年前、ある会合で業界でも有名なヘッドハンターの方と話をする機会がありました。その方の実績はまさにトップクラス。

通常、優秀な人材は、すでにその企業でもキーマンとして必要とされています。
ですから、なかなか企業も手放さないし、本人も外に出ようと思わないので、
ヘッドハントは困難と思われるのですが、彼の手にかかると実現してしまう。

ある意味、転職とは人の人生に関わることですから、
彼は「人を動かすプロ中のプロ」といっても過言ではありません。

私は、この方のヘッドハンターとしてのあり方に非常に興味を持ち、
いったい、そういう人材をどうやって振り向かすことができるのか、
聞いてみました。

すると彼は言いました。

「もし、中島さんにとって自分の会社に誘いたい人がでてきたら、
 どんなふうに誘いますか?」

「そうですね……。会食に誘って、うちの会社ではこんなことやっているよ。
 こんなこともやりたいと思っているよ!と、うちの会社はいかに良い会社か、
 面白い会社かということを、いろいろな事例を交えながら
 情熱を込めて話すでしょうね」

そう答える私に、彼はこう返したのです。

「中島さん、それは一番やっちゃいけないことですよ」と。

「えっ!!」

私は、いきなりの彼の言葉に、びっくりしました。
そして、情熱を語らないでどうするの?……と思ったわけです。

彼は言葉を続けます。

「中島さん、まず相手に語らせることなく、自分が夢語っちゃダメですよ。
 だって、中島さんの語るその夢って、中島さんの夢でしょ?
 そりゃまあ、その話がその人にヒットしちゃって、
 感動させちゃって、動いちゃうときもありますよ。
 でも、それで動いちゃう人は、中島さんとツボが似たような人ですよ。
 そういう人が欲しいんですか?
 もし、中島さんと似ていないんだけど、入って欲しいなって人だったら、
 それじゃダメ。
 まずは、その人の価値を知らないと」。

さすがにショックでした。
良かれと思ってやってきたことが、全否定されたのですから。

「え? じゃあ、私はどうしたらいいんでしょう……?」

すると彼はこう言いました。

「まず、その人のパーソナルストーリーを聞いてください。
 幼いときから夢中になってやってきたこと、
 高校のときどんな部活をやってきたのか、
 どんなことに興味があったのか。

 自分で選択できる高校生以上になってからのことは特に重要です。

 大学はどこで、サークルは何を選び、バイトでは何をし、
 そして、なぜ今の会社に就職したのかを聞くのです。

 サークル一つとっても、いくつか選択肢のある中から、
 それを選んだわけですから
 その人の大事にしていることが見えてくる。

 『会社を選ぶ』そのことには、その人の価値がたっぷり入っているわけです。

 このように、過去に目を向ければ、
 その人が大事にしてきた『価値の連鎖』が見えてくるのです。

 そして、その『価値の連鎖』の延長線上に、
 君のやりたい仕事がきっとこの会社ならできるんじゃないかな、
 ということを示せば、その人は勝手に動き出すと思いますよ」

それは、私にとって衝撃的な一日でした。
確かに、私は今まで、まったくと言っていいほど、
相手の過去を深く聞くことはありませんでした。

人にいきなり「うちの会社に来ない?」と要望しても、
その人が動いてくれる可能性はきわめて低い。

でも、その人が何に価値を置いているのかをよく聞くこと。
そして、その価値の連鎖の延長線上に、その要望を乗せたら、
その価値にスポっとはまることがあるのだということを、
私はそのヘッドハンターの方から教えていただきました。
      ・
      ・
      ・
これは、上司、部下との関係でも同じことが言えそうです。
部下の話を聞いていくと、だんだんとその部下が
何に価値を置いているのかが見えてきます。

学生時代はテニスサークルで主将をしており、
バイトでは3つのテニス教室のコーチをしていて、
家庭教師なども得意で、生徒の成績をメキメキ上がるのが好き……。

こういう部下の場合、
「人に教える」「成長させる」ということが価値にあります。
新人育成係やプロジェクトリーダーといった仕事は、
おそらく部下の価値の延長線上に乗る仕事ではないでしょうか。

もし、乗ったならば、きっと部下も快く受け入れてくれるし、
こちらが何も言わなくてもきっと夢中になって、
その仕事に取り組んでくれることでしょう。

「相手に対する関心がないと、要望は入らない」
そのヘッドハンターの方のお話を思い出しながら、今つくづく実感しています。

さあ、あなたにとって「動いてほしい人」はどなたですか?
そしてその方の「価値の連鎖」、どのくらいしっていますか?

今日もきっと・・・I・W・D!

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2014年

7月

28日

『矢印の向きを変える』


実は、私は人前でお話をするのが苦手でした。
(信じられないでしょうが…)

今でこそ、少しは落ちついて話ができるようにはなりましたが…。

きっかけはというと、小学校の音楽の時間。
当時、背が高い方だった私は、席も後の方。
めだとう精神旺盛の中島君は、音楽の時間も、とっても大きな声で歌っていました。

しかし、あるとき、それは起きました…。
ある一小節の音程を、大きくはずしてしまったのです。それも大きな声のまま。笑
すると、そのとき、前方に座っていた同級生たち(僕の記憶では、ほぼ全員が…)、バッっとこちらを振り返ったのです。
そのときの、恥ずかしさといったら、いまでもその光景は忘れもしません。笑

…そのときからです。

音楽の笛の試験では、指は小刻みに震える。
歌声は、蚊の鳴くような小さな声。
人前で朗読などありえない。
そして、それは、のちのち、大学生時代にも続いてしまい…。

実は大学生のとき、サークルのみんなとカラオケにいくことはあっても、

絶対に自分は歌うことはありませんでした。一曲も。
…今の私を知っている方は、信じられないでしょうが、本当です!!
(※今のように歌えるようになったのは、社会人になってからです…。)

思えば今では笑い話になりますが、
それくらい「人前にたつ」というシーンでは緊張が走ります。

そういった体験が<根っこ>にあるので、
人前に立つ、というお仕事のシーンが多い私は、かなり苦労をしてきました。

場数が増えてくると、少人数(~20人くらい)は慣れてきても、

やはり、100人を超える講演形式ともなると、何回やっても緊張しました。

ありとあらゆる緊張緩和の方法は試してみましたが、
なかなか緊張が収まりません。
心臓爆発してしまうくらい、汗も滝のよう…。
登壇する前に、勝手にノックアウト状態でした。苦笑

ここは本気で乗り越えたい、と思って自分のメンターに相談をしました。

すると、メンターは私にこう聞きました。

「会場に入ってから、登壇する直前って、具体的になにしているの?」と。

そうですねぇ…。
自分の台本を何回か見直して、ポイントをもう一回振り返って、
どういえばきちんと伝わるか、を最終確認を直前までしています…と。

すると、メンターは、こうアドバイスしてくれました。

「なるほどね…。今度さ、会場についたら、まず、会場をよーく見回してみて。

そして、気になる聴講者がいると思うから、ひとり選んで、その人をじっくりみる。

すると、いろいろ気になることがでてくるのよ。たとえば、

…なんでこの人って、ものすごいハデハデなネクタイを選んだのかな?
…この人の髪型は特徴的だけど、どういう想いでそのスタイルにしているのかしらね?

 とか。

とにかく、その人に関して興味の湧く状態を保つのよ。
そして、一人おわったら、その隣り人…。そして、次の人。会場の奥の方の人。と。
そうしていると、不思議なくらい緊張なんて、どっかいっているはずだわ。試してみて!」と。

うーーぞーーー!?ホントに??
そんな簡単なことでできるのかな、と思いながら、
藁をもつかむ思いでやってみると…

ホントでした。笑

何回かそれができるようになってから、そのメンターに報告をしにいったら、こう教えてくれました。

「なかじが緊張しちゃうようになったのは、

 矢印が全部自分に突き刺さっちゃっているからね。
 そうなると、やっぱり、緊張しちゃう。
 どうみられているかな。ちゃんとしないと。しっかりできるかな。って。
 こういう問いが頭の中でおきると、もう自分で自分を煽っているようなもん。
 だから、それを打破するためには、あの問いよ。
 <あぁ、なんで、この人は、このネクタイなんだ?>ってね。笑
 その問いをすると、矢印はどっち向きになっていた??
 自分に向かっているのではなく、ごく自然に相手に向かったでしょ?
 矢印の向きを変えるのよ。そういうときはねっ!!」

いまでは、500人いても、800人いても、あまり緊張しません。
会場についてからのその<儀式>は、いまもすることがありますが、お守り的な存在です。
内側に流れる問いの力の威力は凄いものですね。

もし私のような症状でお悩みの方には、おススメです!
今日もきっと・・・I・W・D!

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2014年

7月

25日

『ネオ・サザエさん症候群のすゝめ』


さて、今日で断食ネタは最後にしましょうかね…。笑

断食は一週間、全ての期間、断食をするわけではなく、
前半の期間は、食を断つ。
後半からは、じょじょに普通食へとなじませるための回復食。となっています。

食を断ったまま、そのままシャバにでてしまうと
体が「飢餓状態!!だから、食べたもの全部、吸収します!蓄積します!」といった大変の危険な状態のため、
<断食した期間>と同じ程度の<回復食の期間>が用意されているのです。

断食は、五感が研ぎ澄まされてきますから、
回復食を口にすると、なんとも食のありがたさ(おいしさ、感謝の気持ち)や、生きている喜び、実感が手に入ります。

それを二度の断食から体感した私は、こう思いました。
<これ、週末にプチ断食すればいいんじゃね?>…ってこと。笑

なにかを断つことにより、それの大切さを改めて実感できます。
こんなに感動や感謝の気持ちがうまれるのならば、
一年に一回ではなく、そして、こうして特別な環境だから手に入る…のではなく、毎週、手軽に感じたい!!

つまり、土曜日(もしくは金曜の夕飯から)に断食を開始し、
日曜の朝食、昼食、夕飯にかけて、徐々に回復食にしていく…。
すると、日曜の晩御飯は「感動と感謝」の時間となる。笑

ああ、生きていてよかった!…と。

実は、私は何年も前から、世の中に提唱していることがあります。
(※ネットでぐぐっても、私だけ、ですが…苦笑)

それは、日曜の夕飯の時に憂鬱になる人、
サザエさん症候群をひとりでも減らしたい…ということ。
(※サザエさん症候群とは、日曜のサザエさんのエンディングの曲を聞くと、ああ、明日からまた嫌な仕事か…と、ブルーになって体調がおかしくなってしまう症状のこと)

やっぱり、この時間は純粋にサザエさんを楽しんでほしい。
できれば最後のジャンケンはノリノリで。
「明日も、仲間に会える」という気持ちでいっぱいに!
これこそ「ネオ・サザエさん症候群」。

きっと、週末プチ断食は、月曜日の出社が楽しみでしょうがない!といった「ネオ・サザエさん症候群」を増産するのではないかな…
とかなり本気で思ってたりなんかしてました。

ネオ・サザエさん症候群のすゝめ
みなさんも、いかがですか??
今日もきっと・・・I・W・D!

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2014年

7月

24日

『一般道路の走り方 ~継続するための環境を自ら作る~』


今週は断食道場ネタにすることに決めた!笑
そのくらいネタに事欠かないのです。

高速道路を走っている時は、確かに、わき目もふらず集中しますから
短期間である一定の成果もでやすいでしょう。

しかし、問題はここから。

ずっと伊豆高原でのその合宿にいれるわけではないですから、
先生と退所面談をし、「中島さん、これからも引き続き頑張ってくださいね♪」と言われてバスにのった瞬間から、次なるゲームがはじまるわけです。

それは、…リバウンドとの戦い…笑

シャバでは、誘惑の嵐、嵐。
高速道路では、前方しかみなかったし、みえなかったけど、
一般道路は、ゆっくりと、しかも、全方位から、
「飲んだあとには〆のラーメン、おいしいよーーー♪」
「すこしぐらいなら、いいんじゃなーい?」と、私を巧みに誘ってきます。

私も継続・定着のプロとして、ここは意地でもリバウンドは避けたい!笑
そして、リバウンドどころか、今回の断食道場をホップ、ステップとするならば、自らの力で、「ジャーーーーンプ♪」と行きたいものです。(※いや、いかせます!!)

そのためには、やはり、人間の行動原理原則に従って、
一度手にした望ましい行動を、シャバにでてからも、継続するための環境を自ら作るようにしています。
ここでは、宣言をすることによって、自らにプレッシャーをかける意味でも、いまやっていることを、備忘録しておきますね。参考にしてみてください。

1)誘惑をシャットアウトするための知識を身につける

やはり、シャバは誘惑があって当然です。
ですから、それ自体をシャットアウトすることは、実生活をする上ではほどんど無理。
なので、私は、インプット(食べ物と食べ方)とアウトプット(適した運動の方法)についての正しい知識を徹底的に勉強中です。
今現在、夢中になってやっていることは、「口にするものの糖質量を頭の中に叩き込む」こと。
大沢先生の推薦図書に「糖質制限食に役立つ
糖質量ハンドブック(主婦の友社)」があるのですが、それは、外食のシーンでどのような食べ物が、どのくらいの糖質が含有されているのか、が写真とともに掲示されています。いまでは、街をあるいて、レストランの看板をみたとき、メニューを見たときに、糖質量が、ばっ!っと頭をよぎるくらいです。正しい行動を維持するためには、まずは知識。これがないと、どの誘惑を断るべきかもわからないですから。

2)レコーディングしていく

いまも出張中ですが、できるかぎり体重計のあるホテルと、自前の携帯血圧計を持っていきます。そして、朝、と、晩、に測定します。やはりおススメなのは、それらのデータをグラフにして見える化する、ということ。やはり、グラフが綺麗な形で、右肩下がりだとモチベーションもあがります。

そして、さらにオススメなのが、最近では、手入力ではなく、測定したデータを自動的にネットサイトに同期され、一瞬のうちにグラフ化されたり、月ごとのレポートにしてくれたりするサービスが、無料であります。やはり、楽だと長続きしますよね。

3)お互い刺激をしあう仲間とバディを組む

僕の場合ですと、Facebookで同じ目標をもった友人とグループをつくって、そのグループの中で、朝、昼、夜、と食べたもの、運動したことなどを、写真つきでシェアするようにしています。

その投稿に対して、みな、「いいね!」だったり、「すげーじゃん、おれもやろ!!」だったり。要は、お互いが励まし合う場であったり、時には、健全で適度な競争する環境の仕掛けがあると、
望ましい行動が衰退することなく、維持、継続することができます。
やはり、こういう活動は、孤立させない…。そこがポイントですよね。

4)そして、最終的には愉しむ!

1)~3)を仕掛けておくと、高速道路から降りて、一般道を走る時に誘惑に負けることなく、しっかりと正しい道をはしれるのではないかな、と思います。

なにより、誘惑は事欠かないのですが、その中から、自分はこれを選んでいる!という充実感。そして、この食事やこの運動を選んだことによって、結果に結びつくんだという自己効力感。
つまり、自分の今、選択した行動が、未来と繋がっているんだ、という未来をコントロールできている感覚が得られることが、なによりもこの一般道での愉しみ方かな、と思います。

おっと…かなり、ストイックな感じになってしまったかしら。
まあ、そうはいっても、愉しもう!!!そういうことです。(なんのこっちゃ…笑)

1)~4)は実は、基本的には、どんな場面でも応用できます。
研修やセミナーに参加したあとに、どうやったら維持、継続できるのか…。
会社でのプロジェクトをどう盛り上げていくのか、維持していくのか…。
そんな場面でも、使えますよね?

さあ、あなたは、どこにこの原理原則を仕掛けていきますか??
今日もきっと・・・I・W・D!

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2014年

7月

23日

『高速道路をつくる』


昨日は、自分を変えるためには、まずは、
<今の自分では、結構ドキドキしちゃうような高速道路を探して>、
<とりあえず、その高速道路にのっちゃえ>…ということを書きました。

そうすることによって、意外にも、案ずるより産むが易し、ということ。

自己成長には、<既に出来ている集団の中に飛び込む>、<精一杯、がむしゃらに行動している集団の中に自らを放り込む>、ことが、あれこれ考えているよりも、早く目標に到達することができる、ということ。

あれこれ考えさせても、余計な知識をつけて、頭でっかちになって学ぶ力を落とすよりも、いいから飛び込め!!、という形でしょうか。

さて、おそらくこのメルマガは、
多くのリーダーや経営陣の方も読んでいらっしゃいます。
そう考えたとき、今度は、こうも思えます。

リーダー自らが、
そういった環境にいつまでも飛び込み続けて、進化し続けること、
これは重要です。リーダーにあがりはありませんから!!

そして、さらに、もう一つの視点としては、
そういった環境を社内につくっていくこと、
これも、会社の未来を拓くリーダーとしては、さらに重要でしょう。

つまり、社員が成長し続けるために、
<社員にとっての高速道路を、社内に構築する>、ということ。
きっと、あなたにも求められていることではありませんか?

共通の目的、目標
脇見をみる余裕さえなくなる仕組み
目標達成にむけて、無我夢中で没頭してしまうような仕掛け
健全な競争環境、お互いに刺激しあい、そして、助け合っている
意図的に配置された修羅場、成長の機会、
乗越えた際の自己成長実感、
自分でもできるんだ、という自己効力感のアップ  などなど。

そして、こういった高速道路で走ってきた経験者たちは、
「考えずにとりあえずやってみたら、できちゃうんだよなぁ、俺達は!」という根拠ない自信とフットワークの軽さ。
こんな組織風土につながるのかもしれません。

どうやったらつくれますかね?そんな高速道路。
そんな高速道路が、社内にいたるところにあって、
社員たちがびゅんびゅんフルスロットルべた踏みして走り抜けている様って、イケてる組織だと思いませんか??

さあ、つくっていきましょう!
今日もきっと・・・I・W・D!

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