昨日の『未知の世界』
への反応、ありがとうございます。
起きていたこと、感じたことを包み隠さずにシェアしたことにより
より臨場感をもって、未知の世界に触れていただいたようで、
中には、「不可能なことなんてないんだな!」
「自分もチャレンジしてみたくなった!」との声をきくと、
なにかしら、お役に立てているのかな、と思うとこれまた励みになります。
さて、ある方から、こういう問いがありました。
「歩いてゴールするにしても、時間制限に間に合うということは、
相当、早歩きになっていますよね。どうされたのですか?」と。
さすがに、ご自身もマラソン経験豊富で、
過去にある大会で、ひざを痛めて途中から歩くハメになった方、、、
今回の私の大変さがリアルにわかってくださっての質問でした。
10キロ付近で股関節、膝が痛み出し
12キロくらいから走るのがつらく、歩く時間が長くなり、
15キロでは、「ほぼ95%歩くしかない」状態で、残り60キロを進むという長旅。
その時、歩く速度は、11分/キロ
(因みに、走る速度は、かなりゆっくりなペースですが、私の場合はだいたい7-8分/キロ)
このペースだと、この先、制限時間にひっかかってしまうのが確実であることは
歩きながら計算をしていても、容易にわかります。
「どうしよう。走ろうにも痛くてはしれない。
でも、歩いていっても、関門につかまってしまう。
もう、ダメか、、、」
かなりモチベーションも下がっていた時です。
ふと、さっき抜かれた女性(お笑いタレントの渡辺直美さんまではいきませんが、かなりふくよかな体系)に
どんどん、距離をあけられているのに気づいたのです。
見た目、競歩ちっくにそそくさと素早く動いている風もなく、
むしろゆったりと優雅に(笑)歩いている彼女に
「なぜ、こんなにも差がついてしまうのか、、、」と疑問に思い、
彼女の動作を観察し、全部真似してみよう、とステップを合わせてみたのです。
すると、びっくりしたのが、
実は、体形が大柄だったため、ゆったりとした動作、と見えているだけで、
彼女のステップとあわせると、実にスピーディなテンポで歩いていたのです。
これにはびっくりしました。
そして、もう、こうなったら完コピ(完全なるコピー)です!(笑)
腕のふり方も、(プールで水をかき分けるかの如くの)すこし大げさなまでの大きなフリ!
これもマネしてやってみると、自然と足の出方が大股になり、ペースもあがります。
どのくらいの速度なのかを時計に目をやると、、、、驚きました。
「9分40秒/キロ」
え?
そんなペースで行けるんだ!?と、
僕の中の「歩き」に抱いていた概念の枠が崩れました。
ん?
それならば、もうちょっと早く歩けるんじゃね?!
そうすれば、間に合うんじゃね?!
と、かすかな希望の光もみえてきたのです。
「どうする?」
「どうしたら、もうちょっと早くいける?」
そこで試してみたのが、
いまの歩きのステップに、ジョグをすこし融合させる、というもの。
イメージでいくと、
一歩踏み出すときに、すり足のように、すーーーっと前に踏み出す。
飛び跳ねると、脚が激痛なのですが、すり足ならばそんなに痛くない。
そして、走っているようなスピードもでているような気がしました。
時計を確認すると、、、、
「8分30秒/キロ」
ちょっと頑張ったときは、一時的ではあるのですが、
「7分50秒/キロ」
これって、普段の走りよりもちょっとだけ遅いだけじゃないか!!
こんな方法があったのか!!
このスピードが維持できるとすると、これならば、完全に大丈夫。
あとは、どう維持するかだ、、、と思考が安定していったのです。
***
私がこのとき、思ったのはこの言葉。
「何も無くなったとき、それは現れる」
走ることができなくなったときに、彼女があらわれ、歩く概念を変えてくれた。
そして、枠がとっぱられた瞬間に、あたらな走法が浮かび上がったのです。
策がなくなったときこそ、
必死になれば、なにかしら、既成概念を超えた「あらたなもの」が生まれるものなのだな、
と感じた瞬間でした。この考え方は、仕事でも一緒だな、と思うのです。
今日もきっと・・・I・W・D!