『創造、醸成、破壊のサイクルをまわす』


「業績を上げ続けるチームを創るためには、何をすればいいでしょうか?」
「職場風土を変えていきたいのですが、どうすればいいでしょうか

?」

よくこうした問いかけをいただき、このことをテーマにした講演や職場コンサルティングをこれまで少なく見積もっても1万人の方にはさせていただいてきています。

今日は、その時にお話させていただいているポイントを、ご紹介しますね。

業績を上げ続ける組織・チームにしたいときには、重要なプロセスは、
「創造⇒醸成⇒破壊のサイクルをまわす」ということ。

各フェーズで、何が必要なのかをポイントをまとめます。
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フェーズⅠ 慣性の創造:
新しい価値観や行動パターンをスタートさせること

フェーズⅡ 慣性の醸成:
新たにスタートしたものを、強化し、修正し、
ある状態や気運を徐々につくりだし、定着させること

フェーズⅢ 慣性の破壊:
その状態や気運を破り壊すこと
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まず、「慣性の創造」フェーズでは、

①リセットする
②現実に向き合う
③行き先を共有する
④行く能力をつける
⑤行く気になる

まず、何か新しいことをはじめるときは、何かをやめてからはじめるのがポイント。ここでいう「リセットする」とは、何かを始めるとき、無意識に、その職場の考え方、価値観を反映した暗黙のルールや枠にとらわれてしまうことが実に多いものです。この過去の慣性が、今度の新しい活動を押しつぶしてしまう可能性も非常に多く、この慣性をリセットしておく必要があります。そして、何かをはじめるときには、なぜはじめるのか?をメンバーが現実に向きあうこと。ここが疎かにになるとほぼ失敗するでしょう。そして、行き先を共有し、そこに行く能力をつけさせる、また行く気を保てるようにしていくことが重要です。

私が、現場に入っていて痛感するのは、
組織やチームの業績を上げられないリーダーや上司のほとんどが、
この「慣性の創造フェーズ」でつまずいていることです。

     *****

「慣性の醸成」フェーズでは、

⑥常にゴールを意識する
⑦問いにより、自主性を育む
⑧定期的にモニタリングする
⑨承認により、成長実感を得る
⑩なによりも楽しむ

新たに起こしていきたい慣性を強化し、進化させ、ゆっくりと育てていく醸成フェーズです。強化するためには、常に、望ましい行動を示し、意識し続ける環境をつくる必要があります。また、それは、リーダーが示すだけでなく、組織の中に内在するような組織に共有された「問い」となっていることが望ましいといえます。

また、当初、目指していた状態に近づけていくために、定期的に自己評価して、どこまでこのチームが成長しているのか、進化しているのかをモニタリングしていくことが、成長実感につながります。望ましい行動を評価し強化していく一方で、望ましくない行動や慣性はここで消去しておく必要があります。

いずれにしても、この活動自体が「誰かにやらされたもの」ではなく、楽しさ、面白さ、を見出すことも、
このフェーズでのポイントといえましょう。

     *****

そして「慣性の破壊」フェーズでは、

⑪目的に立ち返る
⑫広げたら絞る
⑬タブーに触れる
⑭不平不満をリクエストに変える
⑮枠を壊す

醸成フェーズを乗り越えた際に、よく起きる現象として
「活動が長期化すると本来の目的を見失いがちになる」があります

目先の目標に目がいきやすく、「なぜ、この活動をしていきたいのか」「そもそも、どこにいきたいのか」をいつも初心を忘れないようにしていくことが重要です。

また、醸成フェーズの後期では、多くの活動が活気をもって広がっていきます。チームを分けたり、分科会を始めたりと。すると、急にエネルギーが下がることがよくあります。チームにわけた瞬間に、そのチームの目標に目が行き、全体を見なくなってくる。自分のチームの目標を達成したくなるために、全体が見られなくなります。あれも、これも、手がつけたくなるのですが、あれも、これも、これが問題です。結局、なにもできなくなる瞬間です。いろいろあるけど、なにもできない、これは無力感・閉塞感の原因になります。注意が必要です。

また、こうしたときに、となりのチームがやっていることがわからなくなるために、他のチームにちゃちゃをいれられなくなる。おかしいな、とおもっても指摘しづらくなる、ということが起きます。

また、醸成フェーズのときには、「良い行動を強化する」ことを徹底しているため、組織に流れる慣性がある意味、強化されますが、「心で思っていても、なかなかみんなの前で否定的なことをいえなくなってしまう」など、これ自体が弊害になることがあるのです。

破壊フェーズでは、こうした流れを、意図的に破壊すること。
例えば、タブーに触れる、不平不満をリクエストに変える、などは、とても重要なポイントなります。

自分たちが創って、育ててきた慣性を、自らの手で破壊すること。
これができて初めて自己修正能力が搭載され、自走する組織への旅たちになります。

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いかがですか?
業績を上げ続ける組織を創るためにのポイント。
チェックしてみてください。
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