『成功事例をうまく横展開するために必要なこと』

「うちの職場では、成功事例などを紹介する会議を設けるようになったんですけど。
 ただ…。それはそれで面白いんですけど…でも、そこでおわり。
 各自の状況も違いますし、ああ、それは〇〇さんだからでしょ、となったり。苦笑
 なかなかそういった事例を各自、自分のところに展開できないんですよね…。
 うまく横展開できないものでしょうか…」

よくきくお話ですよね。

私も20年間、こうしたご相談をうけていて、
やはりこの方法だろうな、と思うことがあります。

それは、「成功事例をそのまま移植」するのではなく、

「成功事例をいったん原理原則にあてはめ、
 その原理原則から移植先の状況にあわせた策にアレンジする」

ということ。

「成功事例」をそのまま他の職場や他の環境に「そのまま移植」しても、
間違いなく不適合が起こります。
おかれた環境(業種、業界、商慣習、構成メンバー、職場風土…などもろもろ)は
この世に、一つとして同じものはないわけですから。

例えば、
「ある部下がいい取組みをして、いい結果をだしたので、
  全体ミーティングで褒めてあげたら、
 さらにモチベーションあげて、成果をあげ続けている」

などを、そのまま、真に受けて、自分の職場にいれて、大失敗した方もいます。
この場合、原理原則にあてはめていくと、

「よい行動を、承認すると、さらにその行動は増加する」
「ただし、承認は、人によって、
 嬉しい承認と、嫌な承認があり、時に逆効果になるときもある」
「全ての人に機能する唯一絶対の承認はこの世に一つもなく、何が機能するのか、は、
 その承認をした結果、その人の行動が、その後、増加したか、減少したか、で確認できる」

などなど。

このように「原理原則」とセットで「成功事例」を紹介されれば、
「そのまま移植…不適合・うまくいかない…そもそも、参考にならない…聞く気もない…」
といった悪循環は避けれられるでしょう。

そして、「原理原則」からの展開は無限であり、
創意工夫さえあれば、ありとあらゆる現状にあわせることができます。

御社の「成功事例」。
うまく横展開できていないときには、一考を!
さぁ、どの「原理原則」とセットでお届けしましょうか?

今日もきっと・・・I・W・D!