『承認銀行の残高』


人にとって、食欲、睡眠欲と同じくらい

大事なものが「承認欲」です。



人は、太古の時代から、仲間と協力し合って大きな敵と闘い生き抜いてきた種族です。

そのため、チームや組織に所属した瞬間に、

「私は、仲間として受け入れられているか?」ということが気になります。

受け入れられていないメッセージを少しでも感じると、そわそわしてしまいます。



なぜなら、それは、太古の時代だったら、

生存することさえ危ぶまれることだからです。


 挨拶がある

 声をかけられる

 誘われる

 話を聞いてくれる

 相談をもちかけられる

 任せてくれる

 助けてくれる

 変化に気づいてくれる

 成長を指摘してくれる


人は、こうした承認が十分に充足していると、安心できます。



あなたの体の中には<承認銀行>があるのですが、

そこに<承認金貨>が、預金としていっぱいいっぱいあれば安心ですし、

利子もついて余裕があるときは、人に承認金貨をあげることもできます。



しかし、あなた自身の預金残高が少なくなってくると、とたんに不安になってきます。

誰かにあげることなど余裕もなくなりますし、

承認銀行の残高がなくなり、債務超過になってしまっていると、

生き抜くために、「戦う」と「逃げる」の「存在証明」を起こすわけです。


そう、生き抜くために…。


もし、あなたの職場で、承認金貨の流通量がへってくるとどうなるのか?


そうなると、社員の間で、わずかな承認金貨の奪い合いが始まります。

「なんで、あんなんで褒められるんだよ。私の方が凄いでしょ?」と。

そして、社員同士で、騙しあい、足の引っ張り合いがおこります。


職場全体で、一斉に非生産的な「存在証明」の行為をとりはじめ、

職場はそれで埋め尽くされてしまうのです。


もう、仕事どころではないですよね…苦笑


皆さんの職場の中で、いま、承認はどのくらい流通していますか?

社員たちの承認金貨の預金残高は、どのくらいなのでしょう?



・・・リーダーは、いつも観察している必要があるわけです。



因みに、承認銀行に預金がいっぱい満ち溢れている社員たちがいる職場はこんな感じ。


〇心地の良い挨拶がお互いにされている。

〇声掛け、誘い合い、助け合いが頻繁に起きている。決して、置いてきぼりにしない。

〇縦・横・斜めの全方位に関心があり、お互いに気遣いと思いやりがある。

〇自分のナレッジや知恵を、必要としている人に届けようとしている。


〇そして、夏休みやお正月休み明けには、みんなお土産を買ってくるので、

 お土産コーナーが「てんこ盛り」になる。笑


限られれば奪い合う。

身溢れれば分かち合う。


あなたの職場の中の承認金貨の流通量、

チェックしてみてくださいね。


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