先日、メルマガの読者の方からメールをいただきました。
今日は、その方の許可をいただき、そのまま、載せさせていただきます。
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当社では、今週月曜日から1週間、高校生のインターンシップ受入れを行っています。
工場の現場作業研修ですが、会社のルールや安全教育などを受入れ初日に行うため、
私もその日オリエンテーションに同席していました。
夕がた5時近くオリエンテーションが終了しようとしていた頃、
一本の電話が事務所に入りました。
それは、インターン生を送りだしている高校の先生からで、
インターン生のXX君のお父様が危篤になったとの連絡でした。
本人はもとより、私たちも慌てました。
詳しい状況はわかりませんが、とにかく、
一刻も早く自宅か病院へ行かなくてはならないと誰もが思いました。
お母さまへ連絡をとって、自宅へ戻るか病院へ直行するか確認したほうがよいと、
そこにいた誰かの言葉で、彼(XX君)は母親に電話し、 病院で落ち合うことになりました。
ところがここで問題が。。。
会社は工業団地の中にあり、駅からは遠く離れています。
高校生で自動車免許もない彼は、この日、バスと電車と自転車で会社まで来ていました。
病院へ駆けつけるには1時間半は掛る。。。時間が掛りすぎます。
とっさに、
「私がこれから彼を病院まで送っていきます!」と、
考えるより先に言葉を発していました。
そして、私は自分の上司に早口で報告し、彼を病院まで送っていきました。
その夜、私も帰宅し、しばらくした夜の九時ころに携帯に電話が入りました。
彼のお父様は、彼が駆けつけた後にすぐ亡くなったそうです。
「間に合いました、感謝しても感謝しきれません」電話口でそう言われました。
「送ってもらわなければ間に合わなかった。初対面で今日あったばかりなのに、
まして社員でもないのに、ありがとうございました」
彼の言葉を聞いて私は思いました。
確かに彼を送っていったのは私ですが、私ひとりの思いでは実現できなかったことでした。
それを許可してくれた上司、その他インターンに携わった社員全員が
今日初めて会ったばかりの彼の事を本当に心配していましたし、
誰一人私の決断に反対しなっかったのです。。
私は自分の勤めている会社のこういうところが好きです。
それで気が付いたら、勤続15年になりました。(*^_^*)
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この方の勤務する会社には3つの基本理念があって、
そのひとつに「Respecting People(人間尊重)」というのがあるそうです。
創立者の強い思いがここに込められていて、この方も、この方の会社の社員のなかにも、
様々な形で息づいている、DNAのようなものなのですね。
このメール、
僕は電車の中で読んでいて…
涙を抑えるのが大変でした…。
この方の行動、
そして、その決断を生み出す素敵な仲間たち。
今日もきっと・・・I・W・D!