『自分と役割の間に適切な距離』

 

人は、いろいろな役割をもって生きています。

 

例えば、

 

どんなに大人になっても、親の前では「子供」という役割を。

結婚されているのであれば、「夫」や「妻」という役割を。

お子さんがいらっしゃるのならば、「親」「お父さん」「お母さん」であり、

会社にいけば、「課長」だったり、「執行役員」だったり、「社長」だったり。

 

…どれも「役割」。

 

人はさまざまな関わりを同時にもっていて、さまざまな「役割」を演じています。

それも、ごくごく、自然に。

 

しかし、ときに、その「役割」を長年演じていると、

その「役割」こそが「自分」だ、と勘違いしてしまう人がいます。

 

例えば、仮に会社で「社長」だとすると、

社員たちの前で「社長」のふるまいをするのはなんら問題ありません。

 

しかし、その口調や姿勢や態度といった「社長」らしいふるまいを、

地域のボランティアに参加したときや、なにかの趣味のサークルでも同じように演じていると、イケてません。笑

家に帰っても、誰に対しても「社長」のふるまいをしていると、違和感があるわけです。

 

俳優は、時に「王子様」を演じるときもあれば、別の舞台では「泥棒」を演じることもある。

どんなに「王子様」の役割とセリフが自分にしっくりくるといっても、

「泥棒」のときには、泥棒用の台本と振る舞いがあるわけで、演じ切らないと劇にならないわけです。

 

「自分」と「役割」の間には、適切な距離が必要です。

 

俳優は、いくつもの「役割」を演じていますが、

自宅に変えればそれとは違う「自分」がいる。

 

人事異動で、新たな「役割」を手にしたとしましょう。

でも、前の役割や、前の成功体験から抜け出せず、

前の役割のまま、演じ始める人がいます。

そして、あげくのはてには、うまくいかないと、自分はその役にあっていないのではないだろうか、

自分には能力がないのではないのか、と頭を抱え始めます。

 

しかし、それは、違います!

 

決して能力がないわけではなく、

ないのはその役割を、骨の髄まで「演じ切ろう」「なりきろう」とする覚悟がないだけです。

くだらないプライドやちっちゃな成功体験が、邪魔をしているだけなのです。

 

大切なことなので、もう一度。

 

「自分」と「役割」の間には、適切な距離が必要です。

 

どんな「役割」が目の前に提示されたとしても、自分は自分。

「役割」で、自分があがったり、さがったりするものではないのです。

 

目の前の「役割」をしっかりと演じきる。

きっと、その姿勢は、誰かがみていてくれるはず。

そして、きっと、次の「役割」が回ってくるはずです。

 

しっかりね!

演じきるだけだよ!

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