『困ってる人が目の前にいるかぎり』

 

2014年6月

郡山でお逢いした、とある会社二代目社長Bさんから聞いた

お父様Aさん(その会社の創業者)のお話。

 

Aさんは仕事には厳しいが、人情熱き、志し高きリーダーで、

会社のスタッフからの人望はもちろん、地元での信頼も厚く、

各種団体の仕切り役としてリーダーを十数年も歴任した方。

 

 

そのAさんが体調を崩し、危篤状態に。

 

そんなときに、

「20年ぶりに東京から逢いに来た」というCさんが。

 

その方の名前は、

二代目社長Bさんはきいたこともなく…。

 

意識不明のお父さんに確認することもできず、

でも、せっかくきてくれたということでお通ししお話をきくと、

なんと、<20年前にこの創業者Aさんに助けてもらったのだ>、と。

 

20年前、このCさんの会社は経営がなかなかうまくいっていなかったとのこと。

 

そのとき、なにかの勉強会の会合でいった温泉場で、

他の会合でたまたまきていたAさんと、偶然、夕食の場で一緒になったという。

 

Cさんは、初めてあったAさんが、何十年も会社経営をしている社長だということで、

自分の会社の深刻な状態を打ち明けたそうです。

すると、事の重大なことを察知したAさんは、その話を途中まできくやCさんにこう言ったそうです。

 

「今日の会合が終わったら、明日の私の予定は空いています。

 あなたさえよければ、そして、もし関心があるならば、

 私がこれまで私の会社にしてきたこと、すべてを

 あなたにお伝えしたいのだが、いかがでしょう?」

 

 

そういって、ふたりはもう一泊することにし、

Aさんは、これまで創業から数々の困難を乗り越えた際に何をしてきたのか、

どのような行動をとってきたのか、を自分に教えてくださったのだ、という。

 

あれから20年間、必死にそのアドバイスをもとに会社を運営してきて、

自分として満足のいく形になったらご報告にいこう!と、

いつもいつもAさんに御礼をしたいと思っていて…。

 

そして、今回、ふと連絡をとってみたら、Aさんの危篤状態。

あわてて会社のスタッフを何人かをつれて、駆けつけたのだ、という。

 

 

「あなたは命の恩人です。

 あのとき、あのアドバイスがなかったら、今はない。

 そして、ここにいる社員も、家族も、この会社の命はない。

 ありがとうございました」

 

と。

 

 

困った人が目の前にいるかぎり、出し惜しみしない。

 

ずしんと響くお話。

どこかのドラマにあるような話だけど、本当の本当にあった話。

魂が揺さぶられる感じでした。

 

 

そして、「私の登るべき山」が、

急にリアルに目の前にあらわれてくれた感じでした。

 

その創業者Aさんはお亡くなりなっていますから、実際にはお逢いしていないものの、

二代目社長のBさんを介して、Aさんともお話が出来たようにも感じます。

 

そして、なにか叱咤激励された感じもします。

もっと、もっと、精進しないさいよ!と。

 

 

なにか巷では、

限られたものを奪い合ったり、横取りしたり、隠したり…。

誰かを傷つけたり、嫉妬したり、恨んだり、怒ったり。

 

そんな世界とは全く異なる清らかで高尚な世界にふれ、

僕もそれを加速させていこうと思う。

 

困った人がどこかにいるかぎり、出し惜しみしない。

そう、決めたのでした。

 

当時、このメルマガも、ごく限られたメンバーに配信していたものを、

一般にも公開しはじめたのも、この方の話がきっかけの一つでもあります。

 

出し惜しみしない。

困ってる人が目の前にいるかぎり。

 

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