『フィードバックは何のためにするか、わかるかい?』

 

「フィードバックは何のためにするか、わかるかい?」

 

27歳のとき、アメリカの応用行動科学をビジネス領域に展開して成果をあげていた

コンサルティングファームに、一カ月半修業しにいっていたときのこと。

 

そこ代表のオーブリー・C. ダニエルズ氏に、

そう問われたのです。

 

まだ、私も後輩をもったくらいのときですから、

答えに窮していると、彼は、にっこり笑って、

 

「褒めるためだよ。

 賞賛するためだよ。

 ここまでできたね。すごいじゃない。やるね。ってね」と。

 

「そして、いまとっている行動は、期待どおりだよ!

 続けていこうね!!いいよ!いいよ!!!

 と、望ましい行動を、継続的にとれるように安心しれもらうのさ」と。

 

「もちろん、それを十分すぎるほどしてあげてから、

 もっとよくなるためには、ここはこうしたら?と、添えてあげるのは重要だよ」と。

 

 

私にとっての「フィードバック」の定義や思い込みと

まったく違うところから、あまりにあっけらかんとした爽やかな顔で

そういわれたのです。

 

日本に帰ってきて、あたらめていろんな職場をみてみると、

当時は、こんなリーダーや、こんな職場がやまほどありました。

 

・出来て当たり前。

 そんな程度で褒められると思ったら10年早い、いや、100年早い!

 甘いこといってるんじゃねえよ。

 

 

・とにかく人は易き道に流れるから、

 出来ていないところを常に、指摘して、徹底的に治さないとな!!

 奴らの性根を!!!

 

 

・数十人規模の店長会議。

 席順は、前から、業績が悪い店長順で座らされる…という「さらし者」形式な会社

 

 

懐かしいですよね、、、、

ここ数年で、こうした考え方は、社会から排除されつつありますが。

 

オーブリー・C. ダニエルズ氏は、

こんなことをいっていました。

 

「測定するのは、褒めるところを探すためなんだよ。

 こんなに成長したね!って。

 賞賛する機会として、測定をするのだったら、

 みな、喜んで測定に協力するよ。

 そして、喜んで、フィードバックをうけるよね。

 スポーツのタイム測定がそうなように。

 

 でも、「いいね!」がまったくなく、

 「測定したら、いつもネガティブフィードバックしかない」

 「上司に部屋に呼ばれたら、ネガティブな指摘しかない」

 ということが続いてくると、

 

 もう、パブロフの犬のように、条件反射的に、

 

 「上司の顔をみると、緊張する」

 「会社にいくために家のドアをでたら、緊張する」

 

 となってしまうよね。

 これで、成果はできるのかな??

 一時的にでても、永続的に、そして想定を上回るほどのパフォーマンスは引き出せないよね」

 

と、言ったのです。

 

「フィードバックは怖がらせるためにやるのではない

 正しき行動を増産させて、正しき成果を増大化するため。

 そして、正しくない行動を限りなくゼロに近づけて、より正しき成果の最大化を図るため」

 

この根っこのスタンスが変わらない限り、

相手は、重ね着した鎧を、決して脱ごうとはしませんよ。

 

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