ずいぶんと前に、とても信頼している師匠からこういわれました。
「中島くんはね、
もっと、波長の長いものに触れた方がいい。
性格的にせっかちだろう?
子育ても、部下育成も、経営も、あせっちゃダメだよ。
うーん、そうだな、自分の人生よりも、もっともっと波長が長いもの。
盆栽あたりがいいんじゃないかな。
埼玉にすんでいるんだったら、盆栽村(さいたま市)にいってみなさい。
きっと、なにかを感じると思うよ。」
リーダーは、結果を出すことを求められています。
しかも、それを即座に。
しかし、それは、なかなかすぐに出るようなものでもありません。
後輩をはじめてもったとき。
複数の部下を持ち始めたとき。
何十人かの部隊を任されたとき。
複数の部隊を任されたとき。
そして、経営を任されたとき。
ステージがあがると、人を介して仕事をする比率があがります。
自分が直接する仕事の比率はどんどんさがっていきます。
そんなとき、突然に襲い掛かるのは、「業績があがらない」…という現実。
そして、手っ取り早く取ってしまいがちなのは「自分がやる」という発想。
…後輩の資料はイマイチなので、最後は結局、自分が作業を肩代わりしてしまう。
…部隊は部下に任せているのに、業績がかんばしくないと、
その長を乗り越えて、現場に入り込んでマイクロマネジメントをしはじめる。
…などなど。
「任せる」ことが重要なのに、どうしても自由落下のように、一つ前、二つ前の役目に戻っちゃう。
でも、ステージが軽いときは、自分でカバー(尻拭い)できていたとしても、
ステージが進んでいくと、もう自分ひとりではどうしようもない規模であることは明白です。
私もそんな自由落下に悩んでいた時のことです。
冒頭の師匠から盆栽村にいくことを勧められたのは。笑
私は、それから盆栽村へ通って、いくつか購入しました。
そして・・・・いざ関わってみると、奥が深い。
手入れをしなければ、すぐに元気をなくす。
かといって、一生懸命関わったとしても、
成長が早まるわけでもない、といったマイペースさ。
つい世間のペースが速いので、急がねば!、となっていた自分に
「まあまあ、じたばたすんなよ!焦ってもしかたないんだから」
と説教をされているようです。
せっかちなリーダーは、水をあげて、翌日に花をさかすことを要求したりします。
でも、それは、自然の摂理に反することで、所詮、無理な話。
咲かないなら、と、その水をあげるのをやめて、
次の手を、これでもかこれでもかと乱打してしまって、かえって枯らせてしまう人もいます。
でも、実は、ものには固有のペースというものがあって、
たとえ正しいことを打ち込んだとしても、
それの結果がでるのに時間がかかるものもありそうです。
あなたが正しいと思って、いま、やっていること。
それは、どのくらいで成果となるのでしょうか?
明日?一週間後?一か月後?数か月後?半年後?一年後?数年後?
そのもの固有のペースを意識することで、なにかが変わるかもしれませんね。
少なくとも、イラつきは収まります。笑
さぁ!
今日もきっと・・・I・W・D!