「煩わしい(わずらわしい)」

 

『「煩わしい(わずらわしい)」って漢字を思いつきました。』

 

先日、とある企業のリーダー向けのトレーニングでの出来事。

 

研修開始後5分。

アイスブレークのためのエクササイズで、

「参加者の皆さんでお互いに挨拶をしましょう!」と。

 

「でも、挨拶だけではつまらないので、

 いま、この時点で思っていることを漢字一文字にして、

 お互いに言い合いましょう!」と定番のエクササイズ。

 

たいがいここで出て聞くるのは、

 

<新らしいことを学ぶので…「新」>

<自分を変化させたいので…「変」>

 

そんなものが優等生的な回答。

まあ、本音がでたとしても、

 

<最近、ちょっと忙しくって…「忙」>

<最近、ちょっと疲れていて…「疲」>

 

くらいです。

 

 

しかし、このエクササイズが終わって、

ある方に「あなたは、なんという漢字をあげたんですか?」と聞くと

なんと、彼は、

 

「煩(わずらわしい)」

 

とおっしゃったんです。

一瞬、会場はとまどい、でも、瞬間的に大爆笑!

 

私も正直、その瞬間は、びっくりしました。

だって、この漢字の意味は、

「面倒くさい」「気が重い」「うんざりする」などなど。笑

 

 

でも、この言葉をきいてから、

じわじわと嬉しくなっちゃって。

ぼくは、「このクラスは最高な状態にあるな…」、と感じました。

 

なんでかと言うと…

 

彼の言葉をうけて、他の参加者も

「あぁ、自分の気持ち、言っていいんだな…」、

「ホンネいっても、この講師、ひきつるどころか、喜んでる。うへぇー。」笑

 

って。

 

ホント嬉しいんです。

だって、ホンネ言える環境って、この世の中、あんまりないし。

圧倒的なな安全地帯(※)でしかできないことを、これからしようとしているんですから。

 

まぁ、その状態に一回目の休憩(開始してから90分)までにはマストなのですが、

いきなり開始一発目の10分ですから、彼にも感謝!

そして、参加者の皆さんにも感謝!!

 

楽しいなあ・・・

 

 

「煩わしい」発言から始まったクラスでしたが、

最終的には「自分を見つめ直す良い機会となった」と言っていただけて、

まずはホッとしました。

 

そして、彼のいった「煩わしい」というキーワードは、

そのあと半年にわたるプログラムの中で、事あるごとに語られ、

参加者の皆さんにとっても、私にとっても、

ずぅーっと象徴的なキーワードとなっていました。

 

「最初は、煩わしいかったけど、今はどう?」ってね。

 

今日もきっと・・・I・W・D!

 

※参考『「変える」のではなく、「変わりたい」をつくる

 

 

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