「やってみなければわからない!」
勝算五分五分。
どうなるか、まだわからないが、
失敗しても、なんとかなる。
俺が責任をとるから、心配してもはじまらない。
よし、いくぞ!!
部下たちが躊躇して二の足を踏んでいる、ここぞ、というときに、
経験豊富なリーダーが決断し、
部下の士気を高めるためにいったりなんかします。
***
・・・が、
この言葉には落とし穴があります。
それは、この言葉を誰がいっているのか、ということ。
そもそも、経験豊富なリーダーは
実は、この言葉を滅多に使いません。
彼らは数々の修羅場、数々の失敗、を体験しているからこそ、
様々なシミュレーションにシミュレーションを重ね、
勝算があるのか、、、を慎重に判断をします。
ですから、
勝算五分五分な状態は、いこう!とはいいません。
そもそも、その状態のままでは、博打なのですから。
ましてや、負けることが明らかなときに、
気合をいれよ!カミカゼだ!と特攻することなどあり得ません。
だから言わないのです。
百戦錬磨のリーダーは、
(戦うなら、これなら勝てる、という見通しをしっかり立ててからいくわけで)
「やってみなければわからない!」…だなんて。
そして、勝算のあるのに、二の足を踏んでいるメンバーには、
「やってみなければわからない!」と言わずに、こう言うでしょう。
「恐れることはない。
この戦略と具体的にこの戦術でいけば、これこれこういう理由で勝算がある!
迷いなくやっていこう!」
と、メンバーたちが納得いくまで勝利のストーリーを語ってくれるでしょう。
***
ですから、よく見回してみてください。
「説明もなく、ストーリーも曖昧な状態で」
「俺が責任を持つ」
そして、
「やってみないとわからない」
だなんていってる人は
たいてい、
「やったこともないリーダー」
「勝ったこともないリーダー」
「負けたこともないリーダー」が言っていますから。
そもそも、勝負をしたこともない人の言葉に従うだなんて、…怖い、怖い...
そんな無責任で危ない呪文に従っていたら、集団で死ぬだけですよ。
なにを迷っているの。
いますぐ、動かないと!
今日もきっと・・・I・W・D!
参考:
俺が責任をもつ!…もかっこいい言葉ですが、この言葉も要注意。