『遠慮することなんかない!』



実力もあり、出世し、要職についた方のポリシーが<自分の仕事は自分で>。
でも、あまりにも細かい事務処理についても自分でやっている。
<そこまでやるの?それは部下に任せてもいいのでは?>と思ってスタッフが
「いえいえ、私がやりますから」といっても、
「いいんだよ、これぐらい僕がやるから…」と、まだやっている。

本人は<美学>なのかもしれませんが、それは、個人の美学。
本当はあなたのやることは、別にあるんではないですか?
その美学は、決して、組織のためになっていません。

          ***

経験豊かな匠が、ヘッドハンティングで企業文化も違う会社に転職。
すぐさま成果を求められているにも関わらず、おっとりとしたその性格から
「いやいや、僕の経験なんか、まだまだお伝えすることなんかありませんから」と。

やることやっての謙遜ならまだしも、
やっているのかどうかの発信があまりにもないと、
「あの人なんなの?いったいどんな能力があって、あの人採ったの?」…と思われる。

謙遜を美学としている人は多いかもしれませんが、
謙遜はさっさと脇に置いて、ぐいぐいやったほうがいい時もある。
必要な時、必要な場所、は変化します。
そう、<いつも><絶対><確実>は、世の中に存在しません。

          ***

500人の組織で、管理職は数十人。
その中のひとりであるにもかかわらず、ひかえ目で、自信もあまりなかったとあるリーダーは
「いやいや、僕は、人の上に立つほどの人間ではありませんから」といっていた。

でも、彼は数か月後、変わりました。
「自分がこんなにも責任ある職についているのか、
 とあまりにも自覚がありませんでした。
 プラチナチケットを手にしているのに、その自覚がない。
 それではいけない、と真剣に思いました」

私は、こうした彼らとあったときにお伝えするのは、ひとことでいうと、
<遠慮することなんかない!>…ということ。

そもそも、数少ないチケットを手にしたのですから、大いにその能力を発揮すべきです。

自信がない?(…しらねーよ!)
やったことない?(…みんなだよ!)
できるかな?(…やってもいないのに?)

役者の世界だったらありえないこと。
みんながその限られた席を狙っているわけで。
その役をゲットできたなら、絶対に他人に渡たることがないように
その役になりきり、徹し、演じきるだけです。

滅多に訪れないチャンスにも関わらず、
<いやいや、ぼくにはそんな適していませんから>とか
<それは、時間をかけてできるように努力します>とか、
ちんたら言っている場合じゃないんです。

そこに、自分の美学を持ち込むから厄介になる。
自分でできる仕事は自分で?…違うよ、あんたはもっと上の仕事をするんだよ!
まだまだ僕の経験なんか?…ならば来るなよ、ここに!!あるもの出せよ!!
人の上に立つほどの人間ではないですから?…はい、では降りてくれ、このバスから!!!

いろいろ大事にしていることはわかります。
でも、それはあなたの美学。
自ら卑下して、自ら低く見積もって、自ら安全地帯にもどって、
他人から責められないようにするの…もう、やめませんか?

その大事にしている美学が、会社の成長に結びつかないものならば、
さっさと脇のおいて、やるべきことをやる!それしかありません。
本来やるべき業務をやらずに、美学を握りしめているならば、職務放棄です。

だってそうですよね。
台本渡されて、その中の自分の配役のキャラクターや台詞をみて、
「いや、なんか、俺っぽくないよね?」とかいって、
役のキャラや台詞を勝手に変えることなんてできないんですから。笑

あなたは、その役職をなんらかの経緯で手にしたわけで、遠慮することなんかないんです。
遠慮するなら、どいてくれ。
台本を渡されたんだから、役者としてさっさと演じきれ!
それがする気がないんだったら、この舞台から降りた方がいい。

これを読んで、ドキッ!とした方。
動きましょうね。あなたには<それを手にした意味>がある。
遠慮している場合じゃないですよ。
<その手にしたものを、失なってから気づく>…ことがないように。

今日もきっと・・・I・W・D!

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