『表裏のない会社』

 

インテグリティという言葉があります。

なかなか日本語訳として難しいのですが、

誠実であり、正直であり、統合され、一貫性がある、ということ。

要は、『言うこと』と『行うこと』が一貫し、そこにぶれが無い、ということ。

 

企業も、いま、インテグリティを問われているように感じます。

 

昔は、メディアも限られていましたから、

<見せたい企業像>、そして<隠しておきたい実態>。

これをうまく、コントロールできた時代だったのかと思います。

 

しかし、いまやネットの時代ですから、発信源はどこにでもいます。

そして、一度、悪い評判がたちはじめると、もう止められないわけです。

 

隠しておきたいことも、すぐさま、白昼の下にさらされて

一気に叩かれる対象となってしまうのです。

この時代の流れは、どうにも止めようがありません。

 

 

ですから、

 

<社員がそういうところに投稿しないように社内のルールを作ろう>

 

といった形で、情報を統制しようにも、それは無理なお話だということです。

ですから、むしろ、今、企業に求められているのは、インテグリティ。

 

もし隠したい実態が会社の中にあるとするならば、

隠すのではなく、向き合い改善していくこと。

それだけです。

 

企業が宣言していることが、リップサービスだけで終わることを世間は許しません。

それができていないと、約束違反、公約違反として捉えられ、

<インテグリティ(誠実さ・正直・統合性・一貫性)の無い会社>とみなすようになってきていて、

そここそが叩きやすいネタになるのですから。

 

どうせ、いずれ、明るみに出でしまうのですから、

表裏のない会社にしていきましょう。

 

隠すのではなく、向き合い改善していくこと

ただ、それだけ…ですよね。

 

今日もきっと・・・I・W・D!

『そんな脳には、NO!』

 

 

「うちのトップは、なに考えているんでしょうね?」

「現場、知らない癖に、とんちんかんな方針を打ち出してくる」

「こんなの間違っているの素人でもわかるよ」

「…という情報なんか、経営に届いてねぇよな」

「まあ、俺たちも、そろそろ、転職を考えるか」

 

***

 

機能不全を起きている企業は

たいてい経営陣に原因があります。

 

経営陣は、人間で例えると「脳」。

 

①この脳に、きちんと情報が集まっているか?

②その情報を正しく分析し、解釈するだけの脳力があるか?

③成果に結びつく方策を打ち出す脳力があるか?

 

これらにすべてに自信をもってOKが出せない場合、

もうすでに、現場では弊害がでてきているでしょう。

 

「うちのトップは、たまに現場にいって、ちょこっと現場のスタッフと話を

 するのはいいんだけど、一部の人間の話だけを鵜呑みにして、すぐに動いちゃうんだよな。

 それって、まったく意味不明な策になってるの、…誰もいってあげてないのかね。」

 

「うちの社長は、現状分析をまったく受け入れないよね。

 この前、せっかくコンサルにはいってもらった調査報告をみたとき、否定的な部分が多くてキレて

 「これはうちの業界をわかっていないコンサルタントの分析だから」と吐き捨てたらしいよ。

 わかってねーのは、あんただよ。って言いたいけど、頭固いしね。あの人。おわってるよ。」

 

「うちは(社長の顔色ばかりみている)ヒラメ幹部ばっかりだから、

 現場の声なんてあがっていかないよ。また、聞こえのいい情報上げる幹部を寵愛し、

 対立意見をあげる幹部は、ここ数年でこの会社から去っていっているしね。

 もう、北朝鮮だよ。ヒラメ幹部たちは「喜び組」っていわれているからね。」

 

***

 

現場の声を、あげたらきりがありません。

 

しかし、こういう情報は、張本人たちには届きません。

そして、届いたとしても、認めようとしません。

そして、それが繰り返されていくと、優秀な人から順番に消えていくのです。

そして、いずれ、会社もこの世から消えていくのです。

 

 

あなたが、

そしてあなたの会社の幹部が、

それを引き起こしていないことを祈ります。

 

そんな脳には、NO!

今日もきっと・・・I・W・D!

『日刊ゲンダイ』

 

今週は発信に関するネタを書いてきて、

あ、、、以前、こういうことも書いていたな、と

振り返ってみると、、、

 

2009年に、コーチングファーム時代に社内スタッフ向けに。

そして、2014年4月にこのメルマガで改定加筆版で配信していました。

 

ご参考までに。

 

 

* * * * * * * * * *

 

 

みなさんは、いろいろな場面で<発信>をされています。

部下との一対一、十数人、そして全体集会…etc

もちろんその長さも、3分、20分、1時間…とさまざま。

 

私の場合は、

一対一でのエグゼクティブコーチングのときもありますし、

数人の変革活動メンバーへのアドバイスのときもありますし、

20人くらいのリーダーを対象にしたトレーニングプログラムもありますし、

300人から1000人を対象にした1時間半の講演の場面もあります。

 

こうした<発信の場>はいろいろあり、

また、機能する<発信の仕方>が異なります。

 

ですから、同じネタでも、大きく3段階くらいの

モジュールバージョンをつくっておくといいですよね。

 

たとえば、一つの小話でも、

 

5分から10分くらいの「フルバージョン」

そして、1分くらいの「エッセンスバージョン」

一言でいうと、という「見出しバージョン」

 

こういった3段階くらいのバージョンを用意しておくと

どんな環境でも、それらを組み合わせて話しをすることができます。

 

一つのネタを、一つのバージョンでしかもっていないと、

使い勝手が悪いですものね。

 

たとえば、営業とかで、1時間の予定を取っていたとしても

先方の都合で急に「すいません、15分でお願いします」と

いわれることもあります。

 

そんなときは、自分の引き出しから

「エッセンスバージョン」や「見出しバージョン」を提供するわけ。

この変換が、状況に応じて柔軟にできないと対応はできません。

 

そういう意味では、

昔、「日刊ゲンダイ」に、はまったことがあります。

 

知ってます?日刊ゲンダイ。

駅のキオスクに140円で売ってます。笑

(※あ…夕刊フジでもOK!笑)

 

「大見出し」「中見出し」「本文」があるわけです。

 

表紙の「大見出し」でひきつけます。

これでひきつけなければ、買ってもくれないのです。

そして、リード文である「中見出し」、「本文」とつながっていく。

 

とっても、勉強になりました。

やっぱり、買いたくなる「大見出し」ってありますからね。

そして、読みたくなる「中見出し」がある。

 

僕はプレゼンテーションを準備するときは、

この「大見出し」、「中見出し」、「本文」をかなり意識しています。

 

そして、前日に念入りに最悪の事態をイメージしてシミュレーションをしておきます。

それは、「突然、時間を半分でやってくれ」と言われたら…とか。

それは、「会場についたら、お客さんが半分しかいなかった」…とか。

それは、「お客さんの想定年齢が、まったく違っていた」…とか。

それは、「お客さんが、まったく無反応だったら」…とか。

 

そうしたときに、どのモジュールを使うのか。

どのレベル(「大見出し」、「中見出し」、「本文」)でいくのか。

かなりの時間をシミュレーションに費やします。

 

なので…現場にいって、

もし、担当者の方が青ざめた顔で近づいてきたら、逆に「むふふ」と愉しめるのです。

だって、なにかあっても、実は僕にとってはたいていが想定範囲内なので。笑

 

これから、いろいろな場面で<発信>される皆さんへ。

 

準備は万端ですか?

万端とは、たとえすべての条件がひっくり返ったとしてもケロッとしていられること。

そういった意味でいくと準備の段階で、ほぼ決まります。

 

今日もきっと・・・I・W・D!

 

参考:

モジュール化する

「想定内」を拡げておく

 

『死ぬまで、一生』

 

いきいき、わくわくとした職場を創っていこう!

 

こうしたスローガンのもと、職場活性化活動などをしていると、

はじめはいいのですが、途中から、よくこんな声がでてきます。

 

「本業が忙しくって、この活動が後回しになってしまうんです」…と。

 

これは典型的な言い訳です。

そもそも、この活動を、

自分の業務と別物として扱っているならば、

その視点を変えた方がいいでしょう。

業務そのものなのですから。

 

そして、極めつけが、こんな問いです。

 

「そもそも、この活動、いつまでやるんですか?」と。

 

その問いには、こうお答えしています。

 

『死ぬまで、一生です! 笑』

 

そもそも、「いきいき、わくわく」と働くということは、

みなさんの<ありたき姿>であり、<生き方>であるわけで、

いつになったら終わるんですか?というレベルの話ではないのです。

 

いきいきとした人生。

わくわくとした人生。

 

その生き方を選択していく、探求していく旅。

探求には、達成はありません。

登りつづける、極め続ける旅路だと考えた方がいいでしょう。

 

そういう視点で、この質問をもう一回、見てください。

 

「そもそも、この活動、いつまでやるんですか?」

 

…死ぬまで、一生です!!

 

でしょう??笑

いきいき、わくわく、どっきどきは、生き方ですから。

 

今日もきっと・・・I・W・D!

『<発信>は、呼吸のように』

経営者やリーダーになると、

発信力を問われます。

 

しかし、中には、苦手意識からか、

社員からどう思われるのかを気にして、発信を躊躇してしまったり、

逆に、一方的に発信しまくり、現場からの本音や耳の痛いフィードバックを避けてしまったり。

 

うまくいかない方も多いようですね。

 

以前、『すって、はいて…呼吸のように

 

 

でも、ご紹介をしましたが、

発信力にも、まさに「正しい呼吸」が必要です。

 

 

呼吸は、すって…はいて…、

そして、すって…はいて…。

 

すって、すって、すって、、、、と吸い続けることはできませんし、

(※皆の反応を気にしすぎて、溜め込んでしまい、発信レス)

 

逆に、はいて、はいて、はいて、、、とはき続けることもできません。

(※一方的に発信ばかりで、反応を無視することにより、聞き手が無力感に苛まれる)

 

 

やはり「発信」は、

すって…、はいて…、呼吸のようにやりたいものです。

 

はい!

あなたは、ちゃんと、息してますか?

呼吸、呼吸!!!(笑)

 

いつも、普通に呼吸をしているんですから、

その調子で!!!

今日もきっと・・・I・W・D!