『扱うものを、いったん外側に置く』

 

目標未達成の部下に対して、上司が

 

「なぜ、できないんだ?」

 

と問いかけるのと、

 

「なにが障害になっているんだ?」

 

と問うのとでは、明らかに答えやすさが違います。

 

前者は、「できなかった原因は、お前の中(部下の内側)にある」というように聞こえますが、

後者は、「できなかった原因はなにかを、一緒に探してみよう」というように聞こえます。

 

***

 

店員のパフォーマンスを引き出すのがうまいリーダーは、

 

「君たちの接客レベルはどうかな?」

 

と問うのではなく、

 

「僕たちが実際、他のお店とかにいって、

  気持ちのいい接客と、イケてない接客って、なにが違うのかな?」

 

と問いかけて、十分に自由な意見がでてから、

 

「じゃあ、私たちの接客レベルはどうかな?」

 

と問いかけます。

 

***

 

「扱うものを、いったん外側に置く」

 

これはとても効果があります。

 

いきなり、

自分を扱われると、緊張が走ります。

 

防衛本能にスイッチがはいりますので、

出てくる言葉も、制限がかかります。

 

そこの制限を解除してあげないと、

本当のところは、語れないのです。

 

そして、本質的なところを扱えないのです。

 

ちょっと気を付けてみましょう。

今日もきっと・・・I・W・D!

 

『それ、今やることかぁ?』

 

 

仕事は丁寧にしあげる…

仕事は最高の品質にしあげていく…

こだわりの方法を、長年の伝統を守っていく…

 

とても素敵なことですし、私自身も大切にしていることでもあります。

 

しかし、これを<強力な固定概念>として、

どんな時でも一辺倒にその行動をとろうとすると問題がでてきます。

 

上り調子の時にはよいでしょう。

では、下り坂のときには?

 

潤沢なリソースがある時はいいでしょう。

では、そんなリソースがどこにもないときには?

 

その行動はある時には正しくても、別の時には問題行動となる。

 

それは、いまのっている船が沈没しかけているときに、一生懸命いままでのように、

船室のシャンデリアに磨きをかけ、ベットメイキングを完璧にしているようなもの。

 

<…それ、今やることかぁ?>

 

そんな状態、会社内にありませんか?

 

<そんな完璧さを追っている場合じゃなくって、スピードだろ!動け!!>

<広げたり、夢いっている場合じゃなくって、止血手術だろ!絞れ!集中せよ!!>

 

浮上するときにやることと、降下しているときにやることは違います。

しかし、今までのやり方に囚われていた人は、急に経営やリーダーから言われても

言われていることの意味がわかりません。

 

なぜなら、いままで、これでよかったから。

もしくは、よくなくても、よくない!ときちんと言われていなかったから。

 

…何をいっているんだ、うちの経営陣は?

…何もわからないくせに!

…この方法でよかったんだから。

 

こうして船が沈むまで気付かない人がたくさんいるのです。

いや、沈んでもなお、

他人(経営が悪い、政治が悪い、世の中が悪い…)のせいにしているのです。。。

 

彼らには見えていません。

大切にしているものを、時にして、捨てなくてはいけない意味を。

 

だから、言い続け、伝え続け、説得し続け、納得させ、捨てさせ、

新たな行動をさせ、成果をださせていくのが、みなさんのミッションです。

 

くじけてはいけません。逃げてはいけません。

いい人を演じてはいけません。

いかなる方法をとっても、沈ませてはいけません。

もちろん、あなた自身が、自分の固定概念に囚われている場合ではありません。

 

いま、問うべきことは、

いま取ろうとしていることは、本当に今やることか?

そのことは、自分の固定概念が邪魔をしていないか?

 

チェックしてみましょう。

今日もきっと・・・I・W・D!

 

『不連続なギアチェンジ』

 

ある活動を数年していると、

自分たちで、成功の法則がうまれたり、

失敗に陥らないようにするためのコツがわかったりします。

これ自体は素晴らしいことです。

 

しかし、それは同時に

自分たちで自己成長に制約や制限をかける瞬間でもあります。

 

「このままでは人数が足りないから、人を育てないとね…。」

「いままで一人で二か所だったけど、三か所担当することで…なんとかしてみようか…。」

「いずれにしても、そんなに急にはできないから、できて年内で5か所だね…。」

 

などなど。

よくある、未来のつくり方です。

 

たしかに連続的な成長を前提としたときは、その考え方も「あり」です。

「昨年までの傾向はこうだったから、今年は110%でいこう!」、

というような未来の決め方です。

 

しかし、そこには、自らの能力や思考を是としてしまい、

自らのこれからのイノベーションは勘案していません。

 

もし、これが恒常化してくると、こんな思考が頭を占拠してきます。

 

「なかなかこれをできる人材がいないので難しいんです…」とか。

「一人で何か所もみるのは、品質を落とさせるので難しいです…」とか。

「やはりきちんとやるためには、時間がかかります…」とか。

 

そして、

「経営はあまりこの現実を知らないから、そんな要求をしてくるんですよ」…と言った

自己正当化の感覚がもたげてきたら、そろそろ、自問自答したほうがいいでしょう。

 

本当に、これからの方策はそれでいいのか?

本当に、本当に、それでいいのか?

 

と。

 

そして、他人からされると頭にくるかもしれない問いを、

自分たちで自分たちに問うのです。

 

「メンバーの追加はなし!だとしたら?」

「いまの5倍の数をやるとしたら!?」

「いまの納期の半分でやってみるには?」

 

こうした途方もないリクエストをしてみるのです。

すると、一瞬、「無理だ!」と頭にテロップが流れるのですが、

それをひとまず脇に置き、考え続けると、面白い感覚が生まれるはずです。

先ほどまで大切にしていた視点が、単なるこだわりであったり、

自己正当化であったことに気付くのです。

 

いずれにしても、自分たちの枠を自分たちでぶち壊すいいチャンス。

 

経済学者のシュンペーターは、

「馬車をどんなに改良しても鉄道は生まれない」といいました。

こうした非連続のギアチェンジをたまに自分たちに課していかないと、

大きな波としての連続した成長は途絶えてしまいますから。

 

みなさんはいかがですか??

今日もきっと・・・I・W・D!

『物語を語らせてくれる仲間を持つ』

 

4月の第1週、第2週は

私にとっては1年の中でもっとも時間がある月です。

いわゆる閑散期(笑)

 

各企業ともに、新人を受け入れる時期でもあるので、

新人研修を扱っていない私としては、この時期、

7割稼働くらいになります。

 

ですので、毎年、この時期はチャージングウィークとして、

「勉強しに講演やセミナーへ参加」

「メンターとの面談」

「友人との会食」

などなど、積極的に予定をいれるわけです。

 

そして、今思うと…なのですが、

実は、例年、この週に話されたことがきっかけとなり、

その年の「新プログラム」「新規事業」「新領域へのチャレンジ」などが生まれています。

 

なぜ、それが生まれるのか…。

 

それは、きっと、メンターや友人らが

「物語を語らせてくれる」からだと思います。

 

人類が生み出してきたもの、すべては、

人の頭の中にあったもの。

 

それを、自分の中だけにしまっておくのではなく、

誰かに話してはじめて、頭の中にあった物語が、形となってあらわれます。

 

だから、話を引き出してくれる相手が必要です。

そして、できるならば、聞き上手な相手だと最高です。笑

 

そして、その話をきいた相手が、

「こういうときは、どうするの?」

「それができちゃったら、すごいね!」

…とさらに話したくなるような質問や承認をしてくれるとなおよろし。笑

 

そして、

「それは、聞いてて○○な感じがするなぁー」

「あ、それもいいんだけど、こういうのはどう?」

「そうそう、それについて詳しい人、知っているよ。」

 

…と、さらに意見をしてくれることによって、

その物語が、くっきりはっきりと鮮明になり、

急速に現実味が帯びてきます。

 

まるで、油絵に色を重ねていくように、

だんだんと立体感がでて、深みがでてきます。

 

そして、話している仲間も、その物語に相乗りしたくなったときは、

「いっしょに、やろうぜ!」といってくれるわけです。

 

僕には、幸いにして、そういう仲間と

この時期、逢うべき人に逢えているような気がします。

 

皆さんにとって、そういう仲間はどなたですか?

 

春ですもの。

そういった仲間と語り合ってみませんか?

 

今日もきっと・・・I・W・D!

 

※写真は、先日、メンターたちと訪れた場所にて。

 ビールを飲みながら、目の前に広がる大自然に向かって、夢を大放言!

 場所も重要ですよね。

『継続のコツは、〇〇にならない!』

 

私は、経営者や次世代幹部の方々を対象に、一対一でコーチをするお仕事と、

一対多(15名~20名)にはなりますが、半年くらい時間をかけての

リーダーシップトレーニングをするお仕事をしています。

 

後者のお仕事は、キックオフの合宿のあと、

一カ月半に一回のピットインを数回、経て、半年後に卒業をしていく流れとなります。

 

参考:『全国の工場にいき、現地でピットイン!

 

毎年、卒業生は各社合わせて約400名となります。

 

先週末も、19名がこれまでの成果共有会にて卒業。

そして本日も、今年度、最後のクラスの卒業生。

 

皆さん、半年間にわたって、参加者同士で刺激をしあって、

一人では考えられないほどのOSのバージョンアップをしていく方も数多くいらっしゃいます。

 

そして、このあとは、いったんはプログラムが終了となるので、

受講生の中からは、

 

「いままで、こうした場があったからここまでこれたけれど、

 このあと、そうやって継続していったらいいのか...ちょっと不安です」

 

という声もよく聞きます。

 

そんなときは、私からは、この一言をプレゼント。

 

「継続のコツは、一人っきりにならない!

 そして、一人っきりにさせない!(笑)

 皆さんは、お互いに支援しあってここまで成長してきたのですし、

 せっかくここでつながったのですから、

 ぜひ、自主ピットインを開催してくださいね。

 お披露目の場があるから、人は頑張れますから!」

 

 

さあ、自主ピットインの日程をきめちゃいましょ!

継続のドアはそこから開きます。

 

今日もきっと・・・I・W・D!

 

 

参考となるメルマガ_____

 

独自開催ピットイン

 

アウトプットの場をつくる

 

やり続けるための環境設定